3Dプリンターの新しいフィラメントを検討
我が家の3Dプリンターはコチラ。QIDI TECH 社 の X-Smart という機種です。
正確には「我が家の」ではなく「息子くんの」3Dプリンターが正解なんですけどね。
↓ 小5のときのクリスマスプレゼントでした。
siroitori.hatenablog.com
3Dプリンターにも造形の仕方によって種類があるんですが、うちのは家庭用で一般的に流通している「積層方式」のタイプです。
(ちなみにこの「積層方式」でない「光造形」の3Dプリンターも今は値段が下がってきていて、息子くんは使ってみたいなー買いたいなーと興味を持っています。息子くん・・欲しいものありすぎて困る!)
この「積層方式」の3Dプリンターでは「フィラメント」という素材が必要です。一般的なインクジェットプリンタでいうところのインクカートリッジにあたりますね。3Dプリンターではフィラメントを溶かしながら層を作って形を作っていきます。
販売されているフィラメントの形としては「ボビンに糸が巻き付いている」イメージ。これが大きくなった感じです。糸にあたるのがフィラメント。
↓ でかいボビンのような形
このフィラメントにも種類がいろいろあります。
PLA
最初に使っていたのは「PLA」というフィラメントでした。
一般的なフィラメントになるようです。3Dプリンターを買ったときにテスト用に同梱されていたフィラメントもPLAでした。
特徴としては、
◆3Dプリンターの温度設定が低めでOK
うちの3DプリンターではPLAの設定にすると印刷温度190℃、ビルドプレート温度50℃がデフォルト値になっていました。
温度が低めで何がいいかというと、印刷すると3Dプリンターが充分な温度になってから印刷開始するので特にビルドプレート温度が低いと時間短縮につながります。
◆硬くて加工がしにくい
出力結果ののサポート(印刷の足の部分)をペンチなどを使って手作業で外さないといけないんですが、これを外すのが硬くてちょっと苦労します。
また、少しサイズに誤差がでたときなどヤスリがけが必要になることがあり、それも大変です。
↓ PLAはビルドプレートにくっついてへらを使っても剥がれにくいことがあります。印刷する前にビルドプレートにスティックのりを塗っておくことではがれやすくなります。
ABS
我が家では途中からABSに変更しました。このブログの日付を見たところ、かれこれ2年近くABSを使っていたようです。
◆素材が柔らかくて加工しやすい
出力結果のサポートも外しやすく、ヤスリもかけやすいです。
◆3Dプリンターの温度設定が少し高め
うちの3DプリンターではABSの設定にすると印刷温度220℃、ビルドプレート温度100℃がデフォルト値になっていました。PLAに比べて印刷に少し時間がかかります。
我が家ではずっと「Pxmalion」というメーカーのフィラメントを購入しています。ほかのメーカーのものを使ったことが無いのでなんとも言えないのですが問題なくとても安定して使えていると思います。
↓ 以前息子くんの作ってた、メカニカルスイッチのキーキャップ
◆ちょっと匂う
印刷時、化学物質的なにおいが強めです。息子くんは平気だけど、私はちょっと頭痛くなる・・。
◆反りやすい
小さいサイズのものを出すことが多かったので気が付いておらず特に意識してなかったんですが、今回大きいサイズのものを出そうとすると結構反って困った事態になりました。前回のブログにも書いたんですが、ネット情報によると特に冬場がヤバいらしいです。
ビルドプレートの温度を100→120℃まで上げてだいぶ反り具合は抑えられましたがそれでも反りなしの状態にはなりませんでした。
↓ 裏返すと四隅がへこんでて反っているのがわかります。
↓ 反ってしまって困ってしまってLEGOで遊んだという回
siroitori.hatenablog.com
PETGフィラメントを購入
今回新しい素材であるPETGフィラメントを購入しました!
PETGという素材、前から名前は聞いて知っていましたが透明なフィラメントというだけのイメージだったところ、調べてみるとPLAとABSのいいとこ取りみたいでいろいろと良さそうでした。
↓ どれが良いかわからなかったのでとりあえずこちらを購入。ちょうど割引されていて2000円で購入できました!
なんとビルドプレート(シールタイプ)とノズル洗浄針もついててお得感でした。
PETG
◆素材は硬すぎることはない
ABSよりは固めですが、PLAより柔らかめみたいです。(PLAを使っていたのが昔すぎてよく思い出せません。)
サポートを取るのに苦労することはありませんでした。
◆3Dプリンターの温度設定が少し高め
うちの3DプリンターではPETGの設定にすると印刷温度230℃、ビルドプレート温度80℃がデフォルト値になっていました。ノズル温度は高いもののビルドプレート温度がABSより低いので、印刷開始が早くなりました!
◆反らない
PLAも反らないのかもしれませんが、直前にはABSしか試してなかったのであまりの反らなさに感動しました。
◆ABSよりにおわない
頭痛くなりません!
◆キラキラしてる
これがPETGか!と。透明感があり、キラッキラしてます。
↓ この写真ではあまりキラキラ感がわかりませんが・・。
ネット情報によると、PETGの場合はヘッドの移動速度の設定が大事と書かれていました。
我が家の3DプリンターではPETGとしてプリセットされているデフォルト設定でほぼ問題なく印刷できました。
ただひとつ気になったのは、時々発生する局所的な黒い焦げ。
↓ 画面右上のほうです。
息子くんが言うには、「層が細かすぎるんじゃないか」と。そうなの?ということで「レイヤーの高さ」という設定を0.2mm→0.3mmに変更してみました。すると焦げなくなりました。
↓ 私の設計した装置の箱。全部積み上げても反ってないのできれいにはまりました!
あと、上の写真、写真ではよくわからないのですが、部分部分でつやつや感が違ってます。これ「レイヤーの高さ」の設定の違いなんです。0.2mmと0.3mmで出力したものが混在してます。0.2mmのほうがやはり綺麗につるつるに出てます。
では、ひきつづき作ります
この装置は先日から作っている「おじさん飛び出し装置」なんですが、『ほかにどんな機能があったら面白いか』息子くんとアイデア会議するといろいろ面白いのがうまれてきたのでひきつづき実装していきたいと思います^^